2015年を振り返って

今年は働き始めた年でした。環境が大きく変わりました。新しい環境は毎日刺激が多く、とても楽しく過ごしています。

入社してちょうど三か月した時、自分にとってとても大きなことが起こりました。ある仕事を与えられたのですが、その解決したい問題に対するアプローチを自ら考えて、自発的に編み出した解決法によって問題を解決したのです。入社してまだ間もないひよっこのような自分が、自らの能力を活かしてプロダクトに貢献できたことで、とても自信がつきましたし、この会社で自分が役に立っていけそうという安心感もありました。この成果によって社内の人からも評価していただき、とても嬉しく思いました。

今年はブログは28記事書きました。特に以下の記事は、多くの方々から反応をいただきとても感謝しています。 itchyny.hatenablog.com itchyny.hatenablog.com itchyny.hatenablog.com 自らのアイディアを形にし、記事を書いて多くの方に評価していただくのはとても楽しいことです。 sjspもrexdepも目の前に解決したい問題があり、それに対する自分が出した直球の解を披露したものです。 PDFの記事はかなり異色で、社内の人たちから今でも「それでは今からitchynyくんが5分でPDFの解説をしてくれます」のような冗談を言われたりします。 記事の長さに圧倒されてしまって最初の方を少しスクロールして閉じてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、中には詳細PDF入門をリファレンスとしてじっくり読んでいただき、新しく便利なソフトウェアを作っていただいた方もいらっしゃいました。 本当に嬉しい限りです。 自分は昔から人に教えることが好きで、自分が知っていることを人に教えて広めたいという欲求が技術エントリーに繋がっているのだと思います。 今後も定期的に技術的なエントリーを書き続けていきたいと思います。

私が技術エントリーを書くときに気をつけていることは、三つあります。 一つ目は、既存のものとの比較をはっきりと書くことです。 換言すると、新しいツールを作る動機を読者に共感してもらうということです。 二つ目は、文章の骨子を意識することです。 適当な節や段落に分けて、節にはよいタイトルをつけます。 そして各段落の一文目に重要な文を置きます。 各段落の一文目を順番に読んでいくと、だいたいそのエントリーの内容が分かるようにします。 これを厳格に守ると文章が少し機械的になってしまいますので、最後のほうにかけてこのスタイルを少しずつ崩していくと読みやすいと思います。 三つ目は、自分を卑下せず自信を持つことです。 自分が作ったものや書いているエントリーに自信を持つことはとても大事です。 自信をもって作ったものを世に出すからこそ、世の中の人に批評されるのだと思います。 自分が作ったものは所詮くだらないものだと思っていたのでは、そんな気持ちで書いたエントリーは誰にも読まれないと思います。 自分はよい物を作っていると自信を持つことは大事です。

今年はScalaとGoを始めました。 Scalaはとても奥深い言語で、常に勉強になります。 Scalaをしっかりと学ぶことで、オブジェクト指向の難しさを改めて感じています。 Goはまだまだ勉強中です。 その設計は気に入らないところも多いのですが、有用な言語であることは認識していますので、これからも使っていきたいと思います。

私の一番好きな言語はHaskellです。 まだまだ勉強できていない分野も多く、エキスパートというわけではないですが、それなりに得意だと思います。 例えばsjspでもHaskellを使いましたし、詳細PDF入門でもHaskellのコードを載せて解説しています。 また、つい先日にも以下のエントリーを書きました。 itchyny.hatenablog.com このエントリーはがっつりとしたHaskellの記事ですし、閲覧数もあまり伸びませんでしたが、Haskellを得意とされている方々から反応をいただきとても嬉しく思いました。 Haskellは便利ですし、当分は自分の一番好きな言語であり続けると思います。 何よりも、Haskellなんて理論屋のおもちゃで演算子は難しくて読めないし役に立たないと思われがちなのが悲しいのです。 便利ソフトウェアを作った→実はHaskell製でしたというストーリーが好きなので、今後もそういうエントリーが出てくるかもしれません。

Vimの活動はめっきり減ってしまいました。 新しいプラグインはちょくちょく作っていますが、どれも自分が快適にファイルを編集するためのツールという感じなので、あまり宣伝はしていません。 ずっとVimは使っていますが、Vim自体に対するモチベーションも減っていて、Lingr部屋を覗きに行くことも少なくなってしまいました。 とは言え、かつて作ったlightline.vimのスターは伸び続けていて、1300の大台に乗りました。 またVimエントリー向けの記事でlightline.vimをインストールされているのを見るなど、使っていただいている雰囲気を感じることもあります。 また、calendar.vimもじわじわとスターを伸ばしていて、きちんと機能開発をしていかなければと感じています。 そのうちcalendar.vimの技術的な解説をしたいのですが、モチベーションも低くて書けていません。

今年はよい一年でした。 来年も頑張っていきましょう。

景「私は今を思いっきり走り続けたい」

ef - a tale of memories., ep. 12