最近Rui Ueyamaさんがコーディング動画をアップされているのを見て、私も動画を撮りたくなりました。題材をしばらく考えていたんですが、10を作るプログラムを書いてみることにしました。
後から見直すと色々ミスっていて、わりと焦っていることがわかります。なにかの癖で適当に bc -l
とかやったのだけど、音声をあてる時は関係ないオプションだと勘違いしてしまいました。確かにglobされていたのはよくなかったけど、 echo '5 / (5 / (5 + 5))' | bc -l
とかで考えてみると -l
も必要なんですよね。2つの問題が起きていて混乱してしまった…
もともとはProject Euler 93を昔解いたことがあったので、こういう系の問題と分数の扱い方とか括弧の付け方みたいなところはイメージありました。ただ、Project Eulerの問題は式木を表示する必要がなかったので、式の型を作ってなかったんですよね。それで今回改めてコードを書いていたらなんか意外と色んなところでハマってしまいました。
最近のHaskellは少し雲行きが怪しいなという印象がありますね。ここ10年で出てきた新しい言語より勢いがないのは否定できないし、若者があまり興味を示さないのも分かる気がします。私も最近はRustばかり触っているのですが… なんかHaskellの楽しさを直接伝えるものがあまりないんですよね。ブログエントリーのレベルも二分化されてしまっている印象があります。
私は昔、Project EulerやCodeforcesの問題を順番に解いていた時期があって、Haskellを書いていて楽しかったなぁと思い出すのはその頃の思い出なのです。まぁ数学のパズルが好きじゃないとささらないのかもしれませんが…
Haskellerの皆さんはどういうところに一番関心がありますか?Haskellを書いていて楽しい時はどういう瞬間でしょうか。若い世代に興味を持ってもらうにはどういうものがあると良いのでしょうか。
追記: 括弧の省略アルゴリズム
括弧を省略しようとして動画では失敗してしまいました。改めて落ち着いて括弧が必要なケースを調べてみると、以下のようになりました。
というわけで、次の実装で大丈夫だと思います。
isAddOrSub :: Expr -> Bool isAddOrSub (NumInt _) = False isAddOrSub (BinOp (Op op _) _ _) = op == "+" || op == "-" isBinOp :: Expr -> Bool isBinOp (NumInt _) = False isBinOp (BinOp _ _ _) = True instance Show Expr where show (NumInt n) = show n show (BinOp op@(Op opstr _) lhs rhs) = lparen (show lhs) ++ " " ++ show op ++ " " ++ rparen (show rhs) where lparen | (opstr == "*" || opstr == "/") && isAddOrSub lhs = \str -> "(" ++ str ++ ")" | otherwise = id rparen | (opstr == "-" || opstr == "*") && isAddOrSub rhs || opstr == "/" && isBinOp rhs = \str -> "(" ++ str ++ ")" | otherwise = id
後は自明な左辺右辺の入れ替えの除去くらいですかね。いやはやめんどくさそうだ…
Haskellの普及について色々と考えていたんですが、中高生にプログラマーってすごい、なりたいって思わせるのにライブコーディング動画って有用なんじゃないかと思いました。どうせ若い頃に興味を持つ言語はころころ変わるので、あまりそこにこだわってもよくなくて、むしろもう少し若い世代にプログラミングにどう興味をもってもらうかというところに力を入れるとソフトウェア産業も発展していくのではないでしょうか… うまい問題設定のライブコーディング動画って子供にとって結構刺さると思うんですよねぇ。ここまで考えたところでテトリス一時間で実装動画を思い出しました。これは強烈でしたねぇ。