映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』を観ました

中学校を舞台にしたサスペンス映画。宮部みゆきによる原作同名作品を元にした、二部作映画の前篇。以前から気になっていた作品で、ようやく観に行くことが出来ました。しかし、平日だからかお客さんはほとんどおらず、一割程度といったところ。頑張って宣伝して下さい。

雪の降るクリスマス、主人公藤野涼子の通う中学校で、同級生の柏木卓也が、遺体となって発見される。警察は自殺と判断し、事件を処理する。ところが、主人公と校長の元に、同級生の問題児大出俊次が柏木を殺したとする告発状が届く。校長は事を荒立てないように、告発状を隠し通そうとする。校長と警察署の刑事佐々木礼子は、告発状の送り主を特定するため、精神ケアと称して生徒に聴きとり調査を遂行する。しかし、死亡した柏木の所属していた学級の担任教師が告発状を破り捨てたと主張するテレビ局の記者により、告発状の存在が明るみに出てしまう。告発状は誰が出したのか。告発状の内容は真実なのか。柏木卓也は自殺か他殺か。主人公藤野涼子の心の奥に潜む闇とは。誰が何のために嘘を付いているのか。事件を校内で裁く、学内裁判の判決の行方は。

緊張を緩ませない展開に、終始ハラハラしていました。中学生の繊細な心情の表裏を見事に描いていて、作品に惹き込まれてしまいました。一か月も後篇が待てないから原作読んじゃおうかなぁと思います。でも面白かったのでぜひ劇場へ。