相対性

回折と波長の関係について, 疑問を持つ人は少なくありません.

Q: 電磁波は波の性質で回折がありますが、なぜ波長が長いほど回折が起きやすいのでしょうか?
A: (中略) 回折角θは θ=arcsin(λ/a)となり、波長λが長いほど回折角が大きく、回折していることが分かりやすくなります。
質問した人からのコメント: 回答ありがとうございます。とても参考になりました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1411783704

Q: どうして波長が短いと回折が起こりにくいのですか。
A: (中略) d = 2*π*z*( λ/w ) (中略) 波長 λ が小さいほど縞模様の間隔が小さくなってります。
お礼: 丁寧に、そして大変分かりやすく回答して下さって、本当にありがとうございました。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3121225.html


お前は天才か...

私は分かりません. こんな説明されたってすっきり理解出来るはずがないのです.

物理は常に実体が伴います. 如何に抽象化された議論でも, 現実世界の現象が伴います. 物理の数式が理解できない人は, 数式で説明されても分からないのです. 常に実体のイメージを持つことが重要です. この, 回折と波長の関係に関する私自身の解釈を述べましょう.

波長を短くするということは, 相対的に言って波に対してスリット幅が長くなるということです. つまり, 波長を同じままスリット幅を広くしていく状況を想像してください. ほら, 回折しにくくなったでしょう?
波長を長くするのはこの逆です. 相対的にスリット幅を狭くしていくケースなので, より回折が起こりやすくなります

これなら誰でも想像できると思います. この説明はあまり人から聞いたことがないように思いますが, 物理の得意な人なら誰でも持ってる感覚ではないでしょうか. 数学の感覚を表す言葉に「数覚」という言葉がありますが, それの物理版とも言うべきセンスの一つだと思われます.

一方が長くなるということは, 他方が短くなるということ. 別に特別なものではないのです. 同じ次元の量が2つ存在する状況では, 常にこの相対性によって切り替えられるのです.

自分の会社の利益が, 去年に比べて「変化がなかった」とします. しかしそれでは, 取り立てて凄いということがありません. そこで, 変化がなかったということに「凄い」という意味付けをしたいとします. そんな時に, ライバル店の利益を持ってくるのです. ほら, ライバル店の利益は下がっているじゃないですか. このご時世ですから利益が下がるのはしょうが無いことです. そんな中で, うちの会社のみ利益を「維持した」ことは, 称賛に値するのではないでしょうか.
例えば, こういうふうに. 変化なしを, 維持したにすり替えると, すごく頑張ったみたいじゃないですか! むしろ自分の会社の利益が上がったみたいじゃないですか!! 何も変わってないのに!!!

身の回りにある相対性, 探してみてみてください♪